阿佐東線にDMV導入検討 試験運行の実現目指す 2009/2/13 15:05
阿佐東地域(海部郡三町と高知県東洋町)の公共交通再生について話し合う「阿佐東地域公共交通懇話会」は、阿佐東線(海陽町-東洋町、八・五キロ)に、レールと道路の両方で走行可能な車両DMV(デュアル・モード・ビークル)の導入を検討する。
十二日に海陽町奥浦の海部公民館であった第五回懇話会で、導入検討を盛り込んだ総合連携計画の中間取りまとめ案が了承された。
話題性のあるDMVを鉄道未整備の室戸市方面まで走らせ、利用促進につなげるのが狙いだが、実用化されていないなど課題も多い。
案では、DMV導入について、車両自体が観光資源になるほか、東洋町から南の軌道が整備されていない室戸市でもバスとして運行できる利便性に注目。また、室戸市の北西に位置する奈半利町と南国市を結ぶ「ごめん・なはり線」とつなげば、地域への人の流入が活発になるとうたっている。
DMVはJR北海道が実用化に向けて開発を進めている。車両価格や維持費が鉄道より安いのがメリットだが、今のところ実用化のめどは立っていない。今後、阿佐東線での試験運行が可能かなど、JR北海道や関係機関と協議していく。
このほか、中間取りまとめ案では、公共交通の利用促進策としてロケ地巡りなど観光との連携や鉄道と路線バスのスムーズな連絡などを挙げている。懇話会は今後、中間取りまとめ案のパブリックコメントを行い、三月中に最終案をまとめる。
《DMV》走行モードを切り替え、レールでも道路でも運行できるのが最大の特長。JR北海道が2004年に試作車を開発、07年4月から08年11月まで道内で試験的に営業運行も行われた。大規模なインフラ整備が必要なく、車両価格も鉄道の約7分の1で、低コストで導入できる。【写真説明】レールでも道路でも走行できるDMV(JR北海道提供)