出張健康講座が好評 腰痛で悩む介護労働者、理学療法士が指導 2009/2/27 15:21
介護現場を支援する財団法人・介護労働安定センター徳島支部(徳島市八百屋町三)が昨年夏から出張健康講座に取り組み、県内の介護労働者に好評だ。講座は介護の重労働による腰痛を防止するため、理学療法に基づいた介助などの技術を身に付けてもらうのが狙い。これまで県内各地の五事業所で開催し、来年度はさらに回数を増やす。
介護職員は、お年寄りをベッドから車いすに移動させたり、寝返りを打たせたりするなど、腰に負担が掛かる作業が多く、職員にとって腰痛は悩みの種だ。
講師を務める理学療法士の高田幸治さん(31)=勝浦町棚野=は「てこの原理で相手の力や動きを利用すれば、無駄な力を使わずに大きな人でも楽に動かせる」と指摘する。
今月十日に徳島市住吉四の社会福祉法人・白寿会で開かれた出張講座には、介護や看護に携わる職員ら三十三人が参加。高田さんが人間の骨格や関節を最も効率的に動かす介護技術「ボディメカニクス」について説明した後、参加者同士で寝返りを打たせ合うなどの実習に取り組んだ。
ボディメカニクスの具体例では、あおむけに寝ている人が右に寝返る場合、左ひざを立たせて寝返る方向に押してやると、簡単に体を回転させられる。
参加した介護職員の東和美さん(49)は「普段よりも力を使わずにできた。とても役に立った」と話していた。
センターでは、高田さんの講座のほか、介護職員の心身のケアを目的とした出張講座も本年度から実施。これまでにヘルスカウンセラーが二事業所を回った。好評のため来年度はさらに回数を増やす計画で、希望する事業所を募っている。
問い合わせはセンター<電088(655)0471>。【写真説明】ボディメカニクスを使った寝返りの実習に取り組む介護職員ら=徳島市内の白寿会