67病院「患者が迷惑行為」 過去1年間、県内119院調査 2009/6/2 11:08
徳島県内にある全119病院の56%に当たる67病院で、過去1年間に患者側からの暴力行為や不当要求などがあったことが1日、県の調査で分かった。これらの迷惑行為は計218件に上り、患者のモラルの低さが浮き彫りになった。診療行為やほかの患者に影響を与える恐れもあり、病院は対策を迫られている。
調査は、年1回行っている医療監視に合わせ、2008年11月中旬から09年3月末まで、各病院の院長や事務長との面談形式で、初めて実施した。
主な迷惑行為(複数回答)は「大声で騒ぐなど粗暴な行為」が60件でトップ。「治療費の未払い」57件、「自分だけ特別扱いすることを要求」40件、「暴力行為」22件、「医療従事者や職員へのセクハラ」14件-と続いた。職員が少ない夜間や休日に増える傾向があった。
悪質な事例は、「救急車で搬送された患者が帰りのタクシー代を要求」(県南部の民間病院)、「受付職員が患者に胸ぐらをつかまれた」(徳島市の民間病院)、「看護師がストーカー行為を受けた」(同)、「患者の家族が病室のドアガラスを割った」(徳島市の公立病院)-など。
患者の迷惑行為に対して、81病院(68%)が院内の報告制度を設けており、88病院(74%)が担当部署などを決めていた。一方、対応マニュアルを策定していたのは45病院(38%)で、医療従事者や職員の研修を実施しているのも48病院(40%)にとどまった。
ほかの対策では、48病院(40%)がトラブル発生時の「所轄警察署との連携」を挙げ、警察官OBを警備員に採用している病院もあった。
県医療政策課は「迷惑行為は診療の妨げになり、院内の医療安全を脅かしかねない。迷惑行為を容認しない姿勢を職員に周知徹底してほしい」としている。