上勝町が景観条例提案へ 6月議会、樫原地区の棚田保全 2009/6/14 10:17
上勝町は、棚田で知られる樫原地区の景観を保全しようと、景観法に基づく景観条例案と景観計画をまとめた。条例案は16日開会の6月議会に提案する。条例案は主に理念を明記し、計画で棚田や民家などを修復する際の規制を具体的に盛り込んでいる。条例と計画は、同町が目指している「重要文化的景観」指定の要件となっており、7月末に文化庁に申請する。
景観条例は全11条で構成され、「良好な景観を保存し、整備および保全が図られなければならない」と景観保全の理念などを明記。保全区域は樫原地区(208ヘクタール)のうち、集落や棚田がある59ヘクタールの範囲とした。区域内での修復には町への届け出が義務付けられた。届け出がない場合の罰則までは設けていない。
計画では、修復時の届け出の対象を、区域内でのあぜや石積み、水路、田畑、民家の外観、神社仏閣などとし、棚田や民家の保存状況も記している。
景観法に基づく条例制定は那賀に続き県内2町目となる。上勝町は、樫原地区の「重要文化的景観」指定を受けるため、2005年度から集落調査などに着手。昨年8月、景観計画検討委員会を設置し、条例案や計画案を協議してきた。
当初は地区全体の指定を目指していたが、第一弾として住民の同意が得られた計画区域内の16ヘクタールを申請。残りの43ヘクタールは追加申請する予定。
重要文化的景観は文化庁が05年4月に創設。指定を受けると修復経費の半額が補助されるほか、国のお墨付きを得られることで、観光の目玉にもできる。【写真説明】景観保全区域に指定された樫原の棚田=上勝町生実