「リワーク制度」利用低調 うつ病患者の職場復帰支援 2009/7/12 10:49
うつ病などの精神疾患で休職している人を対象に、徳島障害者職業センター(徳島市出来島本町1)が行っている職場復帰支援制度「リワーク支援」の利用者が伸び悩んでいる。県内にうつ病患者がどれだけいるかは分からないが、2008年度の申込者数は全国のセンターで最少の7人だった。精神疾患に対する企業の理解が進んでいないことや、制度の周知不足が原因と考えられ、取り組みの浸透が大きな課題となっている。
リワーク支援は、利用者、主治医、事業主が同意の上、復職に向けた専門スタッフのサポートを無料で提供する制度。全国的なうつ病患者の急増を背景に、05年10月から始まった。職場復帰までの目安は2~4カ月程度。利用者の状態に応じて、センターに通いながら生活リズムの改善やストレス対処法講習などに取り組んでもらう。
雇用保険が財源で、被保険者ではない公務員は利用できない。すべての労働者が対象ではないため、もともと周知しづらい面はあるが、特に本県では浸透が不十分だ。
センターによると、制度開始から08年度末までの3年余りの申込者数は19人。このうち実際にリワーク支援を受けたのは15人だった。うつ病患者の都道府県データが存在しないため、単純比較はできないが、同じ地方都市の岩手県や沖縄県では08年度の1年間だけで支援を受けた人は約20人に上った。
一方、本県で職場復帰した割合は80%と、全国と同水準の成果を残している。他県では医療機関などが復職支援の専門プログラムに取り組むケースもあるが、県内ではセンターのリワーク支援だけ。それだけに重要な役割を担っている。
センターの主任障害者職業カウンセラー金澤恭子さんは「必ず役に立つ制度なので、あきらめずに普及活動を続けたい。精神疾患で休職中の人は一人で悩まず、気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。問い合わせはセンター<電088(611)8111>。