養殖ワカメの二期作目指す 徳島科技高生ら実験始める 2009/10/17 10:17
徳島科学技術高校(徳島市北矢三町2)の生徒らが16日、阿南市の中島港近くの海岸で、養殖ワカメの二期作に向けた実証実験を始めた。県水産研究所が技術開発中の手法を用いての実験で、二期作が実用化されれば全国初。実験を提案した徳島大学大学院の浜野龍夫教授(水産養殖学)や県とともに、生育状況などを観察する。
実証実験に参加したのは、同校海洋科学類・海洋技術類の1年生29人。
県水産研究所によると通常、養殖ワカメは11月中旬に海上に設けた養殖棚で種付けし、1月下旬~3月に2~3メートルに成長したものを、2、3回に分けて収穫する。
二期作では、棚の半分を用いて11月上旬に種付けを行い、12月下旬~1月に50センチほどの若い状態で収穫。さらに、残り半分を利用して12月中~下旬に種付けし、同サイズで2月中旬に収穫する。
これまで、二期作は2回目の種付けを厳寒期に行うため、水温が低すぎて成長が進まないのが課題だった。寒さに強い種の改良を進めるなどし、実証実験できるまでになった。
二期作では、茎が柔らかい若い状態で収穫するため、早期に出荷できるほか、「茎付きワカメ」など新たな地域ブランドとして売り出せる可能性がある。また、茎と葉を切り離す作業がなくなり、省力化を図ることも期待できる。
この日は、地元の中島漁協の協力で、養殖棚を作る作業を実施。船で波打ち際から50~100メートルの海に縦、横各50メートルのロープを張り、浮きと重りで固定した。
生徒らは今月末に一期目のワカメの種付けを行い、株を採取するなどして成長を観察する。参加した吉成慶義君(16)は「初めての取り組みで、どう育つか楽しみ」と話していた。【写真説明】ワカメの養殖棚を取り付ける徳島科学技術高校の生徒ら=阿南市那賀川町上福井