シイタケ害虫駆除に効果 県森林研など、LED使い器具開発 2009/10/20 10:20
徳島県森林林業研究所(徳島市)は、森林総合研究所(茨城県)などと共同で、菌床シイタケ栽培で問題となっている害虫ナガマドキノコバエを駆除する器具を開発した。岡山県の農機具メーカー・みのる産業を通じて近く市販される。
器具は高さ約25センチで、カンテラ型。傘の部分に紫外線LED(発光ダイオード)3個が付いているほか、底部に乳酸液をゼリー状に固めた誘引剤を設置。LEDの光と、誘引剤のにおいに誘われたハエを粘着シートで捕獲し、まとめて退治する仕組みとなっている。持ち運びにも便利で、棚に置いたり、天井につるしたりもできる。
ナガマドキノコバエは成虫の体長6~10ミリ程度で、背中に黒色のくし型模様がある。幼虫がシイタケの傘の裏側に潜み、食害や、出荷する際の異物混入被害につながっている。しかし、今のところシイタケ栽培に認められた農薬がなく、農家は手作業で虫を捕るなど手間が掛かる上、虫の発見も困難で、全国的な問題となっていた。
森林林業研究所は、誘引捕獲に最も適したLEDや誘引剤の選別を行ってきた。阿部正範研究員は「紫外線LEDは、波長が短いことが効果につながったのではないか」と話している。【写真説明】県立森林林業研究所などが開発したハエ駆除器の試作品。傘に付いたLEDの光が虫を誘う