「旧姓」で高齢者に近づく 特定商取法違反、逮捕の2容疑者 2009/11/16 15:31
特定商取引法違反の疑いで、徳島県警に逮捕された徳島市国府町日開の訪問販売業社長の原政子(58)と販売員西岡弘子(61)両容疑者は、共に美馬市木屋平の出身で、面識のある高齢者の手足をもんであげるなどと言って近づき、高額商品を売っていたことが16日、住民らへの取材で分かった。県警は、2人が地区内の約40戸を訪問販売で回っていたことを把握。立件した事件同様、クーリングオフ制度を告げなかったり、契約書を渡さずに商品を販売したりしていたケースを調べている。
県警や住民によると、2人の地区内での訪問販売が目立ち始めたのは今年春ごろから。「シャンロワールドリーム」の業者名や自分の旧姓を名乗るなどし、70~80代の高齢者宅を訪ねて「足をマッサージしてあげる」「肩をもんであげる」と言い、サポーターなどの購入を薦めていた。
2人の逮捕容疑は、地区内の70代夫婦に、一定期間内なら解約できる「クーリングオフ制度」を故意に告げず、サポーターなどの売買契約を締結。特定商取引法が定める契約書を渡さなかったとしている。
被害に遭った夫婦も体をもんでもらい、「腰やひざが痛い」と漏らすと、サポーターやサポーター着用前に使うボディーローションなどを薦められ、13点を計19万円で購入したとされる。
男性アルバイト作業員(77)は8月ごろ、2人に薦められた足のサポーターを約4万円で購入。昼間訪れた西岡容疑者に「畑仕事で忙しい」と断ると、原容疑者を連れて夜に訪ねてきた。足をもんでもらった後、何か買わないと悪いと思って購入したが「書類は請求書しかもらっていない」と振り返る。
足のサポーターなど約10万円分の商品を買ったという女性(83)も「肩をもんでもらい、知らない人でないので買ったが、売買契約書は受け取っていない」と話した。