徳大、風力発電を研究 県内企業4社と産学連携 2009/11/20 10:37
徳島大学と県内企業4社は共同で、安全で低コストな発電用小型風車の商品化に向けた研究開発に取り組んでいる。高層ビルの屋上や山岳地帯など、従来の風車では設置が難しい場所への積極的な導入を目指すという。
試験用の風車は、垂直軸を中心に3枚の翼(長さ2メートル)が付いている。回転速度が過剰にならないよう、遠心力で翼の角度が自然に変わり、速度を制御できるのが特長。毎分200回転で2キロワットの電力を発生。近く佐那河内村の大川原高原に設置される。
発電用風車の過回転については、風車が暴走したり、倒壊したりする事例が国内外で起こるなど危険性が指摘されてきた。このため徳大大学院風工学研究室では、とくしま環境科学機構などと共同で、強風下でも安全な風車の研究に取り組んできた。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に採用され、徳大が開発した基本設計を基に実用化に向け、企業のノウハウを生かして低コスト化や効率化を進める。
産業機械の設計・製造の千歳産業(小松島市)が本体の設計製作を手掛け、カボテック(徳島市)は炭素繊維素材の翼を製作。電信(同)、日進電子工業(石井町)はそれぞれ風車の設置、発電機の施工を担当する。
野田稔准教授は「風力発電が増えるにつれ、より安全で気軽に設置できる風車の必要性は高まるだろう」と話している。【写真説明】試験運転中の風車=徳島大学