伊島漁協、水産庁長官賞を受賞 地域一丸でアワビ保護 2009/11/20 16:09
アワビの保護に取り組む阿南市の伊島漁協が、「第29回全国豊かな海づくり大会」で、栽培漁業部門の水産庁長官賞を受けた。徳島県内の漁協の受賞は、1998年の第18回大会以来11年ぶり。組合員らは「これまでの地道な活動が認められた」と喜んでいる。
今大会には、都道府県知事の推薦を受けた全国の15漁協が応募。学識経験者や漁業関係者が審査し、伊島漁協は栽培漁業部門の第4席に選ばれた。全国的にアワビが減り、後継者不足が深刻な中、地域一丸で保護に取り組む姿勢が高く評価された。
伊島漁協は約30年前、県内でいち早く稚貝の放流を始めた。密漁監視にも力を入れ、10年前には漁場に監視カメラを設置。島内全戸のテレビで密漁船を確認できるようにするなど、島を挙げてアワビを守っている。
こうした取り組みが実り、伊島漁協のアワビ漁獲量は県内全体の約3割を占めるまでに成長。また漁獲量が安定したことで1998年以降、12人の若者が漁師として島に戻ってきた。
杣友(そまとも)光明組合長は「アワビを守ることは島を守ることにつながる。これからも増やす取り組みを続けたい」と話している。
全国豊かな海づくり大会は、水産資源の保護と海の環境保全に対する意識を高めるのを目的に、1981年から開かれている。【写真説明】水産庁長官賞受賞を喜ぶ組合員=阿南市の伊島漁港