災害時、県内465集落が孤立恐れ 県西部が半数占める 2009/11/21 10:35
徳島県は20日開かれた県議会防災対策特別委員会で、大規模な地震や大雨による土砂災害で道路が寸断され、孤立する可能性のある集落が県内に465カ所あることを明らかにした。古田美知代氏(共産)の質問に答えた。
国からの要請で各都道府県は5~6月、全国一斉に孤立集落発生の可能性に関する状況調査を実施。徳島県内には約1万3000カ所の土砂災害危険個所があり、大規模な災害によって危険個所に隣接する道路がすべて遮断されると想定。調査の対象となった農業・漁業集落1128カ所のうち、41%に当たる465カ所へのアクセスができなくなり、孤立化する可能性があるという。
市町村別では、美馬市が最多の116カ所。つるぎ町58カ所、三好市56カ所と、中山間地域が多い県西部が全体の約半数を占めた。
465カ所のうち、ヘリコプターの駐機スペースがあるのは48カ所(10・3%)、公民館などの避難施設があるのは304カ所(65・4%)だった。また、衛星携帯電話や防災行政無線などの通信手段が確保されている集落は、257カ所(55・3%)にとどまった。
古田氏は、2009年度県予算に計上された衛星携帯電話などの設置を促進するために県が費用の3分の1を補助する「孤立化あんしん通信支援事業」(200万円)の活用状況も尋ねた。
榊茂危機管理政策課長は、09年度には事業を活用して美馬市が4台、那賀町が7台の衛星電話などの通信機器を該当集落に設置する見通しを示し、「今後も通信手段を持たない集落に対し、整備を促進していきたい」と述べた。