信号機用のLED電球を開発 県警と日本フネンなど 2009/11/27 10:29
徳島県警と日本フネン(吉野川市)、県立工業技術センターは共同で、交通信号機用のLED(発光ダイオード)電球を開発した。LED信号機を新たに設置する場合に比べて、現行の白熱電球を取り換えるだけで済むためコストを抑えられる。白熱電球の代替品として全国での利用が期待される。
県内のLED式信号機の整備率(3月末時点)は、車両用が33%、歩行者用が5・2%。全国でもそれぞれ19・2%、13・9%で、整備が完了するのは15~20年後とみられている。
開発したLED電球の試作機は、日亜化学工業製のLEDを複数使用し、白熱電球の明るさを維持。消費電力は約10分の1、寿命は4万時間で約10倍となっている。一般的なLED電球は、光が直進する特性があり、まんべんなく明るくすることができなかったが、光が拡散するようにLEDを配置することで反射板を利用して正面全体を明るくすることを可能にした。
白熱電球よりも点滅がはっきりするなどのメリットがあるという。来年、県内の歩行者用信号機に取り付け、実用試験を行う予定。12月10日から東京都内で開かれる「徳島ビジネスフォーラム」に出展し、関東の警察担当者にアピールする。
歩行者用信号機は県内に約5000灯あるが、LED式信号機への切り替えが進んでいない。1灯約30万円とされる費用がネックで、白熱電球が2012年までに製造中止となることもあり、代替光源の必要性が高まっている。
日本フネンが製造し、県外企業の販売網を活用する。日本フネンの久米徳男社長は「大企業が手を出さない部分で開発しないといけない。特化した分野で事業展開していく足掛かりとしたい」と話している。