「木曽馬」みんなで愛して 徳島市の市原さん、とくしま動物園に寄贈 2009/11/27 10:32
徳島市川内町加賀須野の農業市原泰典さん(67)方で飼われていた日本在来馬の木曽馬が26日、とくしま動物園に贈られた。7年前から飼育しており、地元の子どもたちにも愛されてきた人気の馬。自身の高齢を理由に手放すことを決めた市原さんは「より多くの子どもたちに喜ばれる存在になってほしい」と、愛馬の第二の人生にエールを送っている。
馬の通称は「たけちゃん」(日本馬事協会への登録名「来宝(らいほう)」)。長野県木曽町で生まれた8歳(人間の20~30歳に相当)の雄で、体高約135センチ、体重約500キロ。毛は茶色く、性格はおとなしい。市原さんがペットとして農地の一角に設けた牧場で飼育。毎日のように、近所の子どもらが餌のニンジンを持って見に来るなど、地域で親しまれてきた。
登山が趣味の市原さんは約10年前、御嶽山に登った帰りに木曽町の飼育施設で木曽馬と出合い、きれいな目に魅了されたという。連れて帰りたいと思い施設に相談したが断られたため、別の乗馬施設と交渉。その後、年1回ほど同施設に乗馬の練習に通い、3年目の2002年にようやく有料で譲ってもらえた。
御嶽山の「たけ」から通称を命名し、かわいがってきたが、市原さんが2年前に心臓病を患ったことから馬の将来を案じ、今年夏ごろからとくしま動物園に相談していた。
26日は徳島市役所で贈呈式があり、市原さんから目録を受け取った原秀樹市長は「園のアイドルとして大切に育てたい」と話した。園では展示するとともに、イベント時に餌やりや乗馬体験ができるようにする方針。
木曽町の木曽馬乗馬センターによると、木曽馬は日本在来馬8種のうちの一つ。足が短く腹がぼてっとしているのが特徴で、木曽郡を中心に約150頭が生息している。【写真説明】別れを惜しむ木曽馬の「たけちゃん」と市原泰典さん=徳島市のとくしま動物園