全日空参入は来年4月 徳島-東京線、朝昼夕の3往復 2010/1/26 15:13
徳島空港発着の東京線に再参入する方針を固めていた全日本空輸(ANA)は26日、2011年4月から朝、昼、夕の1日3往復で運航する計画を明らかにした。岡田晃上席執行役員が徳島県庁を訪れ、飯泉嘉門知事に伝えた。就航時期については、前倒しされる可能性もある。10月に羽田空港で4本目の滑走路が整備されるのに伴って増える国内線発着枠を活用する。増枠で新規開設される路線が判明したのは初めて。徳島-東京線は現在、日本航空(JAL)が単独で運航しており、複数の航空会社が乗り入れるダブルトラッキングが5年ぶりに復活する。
岡田上席執行役員は「徳島県は産業面、観光面など多くの資源があると思っている。路線を強化し、地域に貢献していきたい」と述べ、東京線の就航を伝えた。
知事は「県民の熱意をくみ取ってもらい、感謝している。早期再開と便数に配慮してもらいたい」と要望。これに対し、岡田上席執行役員は、就航時期の前倒しも検討する意向を示した。
記者会見した岡田上席執行役員は「採算が取れないと思ったら参入はしない」とした上で「日本航空と日本エアシステム統合による競争激化の中で、断腸の思いで(徳島-東京線を)運休した。四国4空港では唯一、(東京線を運航していない)空白地帯だった徳島で新たな需要を開拓したい」と強調した。
一方、経営破綻(はたん)し、会社更生法の適用を申請したJALの減便計画との関連については「関係ない」と述べた。
知事は「4月8日の徳島空港のリニューアルオープンを前に、大きなプレゼントをいただいた。県としても観光、産業の振興、そして県民へのPRをしっかりしていきたい」と話した。
ANAの徳島-東京線は、1994年11月に1日1往復で開設。97年11月に2往復、99年6月には3往復に増便されたが、02年11月からは2往復に減便され、03年4月に撤退した。直後からスカイマークエアラインズ(SKY)が引き継ぎ、1日4往復を運航していたが、06年4月に撤退。その後はJAL単独路線となり、現在は6往復を運航している。
県や県議会は、利用者の利便性向上を目指し、羽田空港の新滑走路の使用開始を見据えてANAに再参入を要望してきた。