樹木に目印など 初心者に好評 阿波市の愛好家ら、登山道整備 2010/2/1 10:37
剣山山系を訪れる登山客を遭難や転落事故から守ろうと、阿波市の登山愛好家らがボランティアで2007年から毎年、登山道の整備を続けている。道が消えるほど成長した草を刈って道筋を作り直すほか、道沿いの樹木に目印を付けて正しいルートを案内。登山初心者からは「安心して風景や植物が楽しめる」と好評だ。
登山道の整備は、阿波市内の登山愛好家でつくる阿波ハイキングクラブの藤川豊治会長(63)=阿波町西ノ岡=が、登山仲間に呼び掛けて始めた。毎年11月に10人ほどが丸一日かけて作業に当たる。07年は剣山周辺の丸石、一昨年は高ノ瀬、昨年は烏帽子(えぼし)山で実施した。
剣山周辺の登山道は、クマザサが生い茂った上、がけに近い道が少なくない。今年初めて作業に参加した足立幹雄さん(59)=徳島市川内町、公務員=は「想像以上に道が荒れており、初心者なら迷子になりかねない」と話す。実際、高ノ瀬山では一昨年9月に登山客が滑落し、頭部を骨折する事故が起きている。
メンバーは草刈りのほか、傾いた案内標識を元に戻したり、危険な道に入らないように進入口に間伐材を積んで通行止めにしたりしている。
また、冬場は積雪で道が消えてしまうこともあるので、登山客が迷わないように樹木に赤い布を取り付けている。
メンバーらは作業中、登山客から「道が分かりやすくて、初めてでも迷わずに登れた」と感謝の声を掛けられたという。藤川会長は「県内にはまだまだ荒れた登山道が多い。協力者を募って安全に登山が楽しめるよう整備を続けたい」と話している。【写真説明】烏帽子山頂上付近の登山道で草刈りをする参加者=2009年11月、三好市