遠隔医療 全県的に 県、2010年度にシステムを構築 2010/2/8 10:39
徳島県は2010年度、ICT(情報通信技術)を活用した全県的な遠隔医療システムの構築に乗り出す。県内の基幹病院にインターネット回線で送られた患者の画像データを専門医が診断する仕組みで、医師が不足している地域の医療支援が目的。がんや糖尿病などの患者情報を共有できる医療機関のネットワークも整備し、地域の医療連携を強化する。
県が計画している遠隔医療システムは、画像診断を依頼する医療施設がエックス線やCT(コンピューター断層撮影)、病理検査の画像データをサーバーに送信。基幹病院の専門医が端末でデータを呼び出し、画像診断を行う。診断結果は、依頼した施設の端末で確認できる。
このほか、がん、糖尿病、脳卒中、急性心筋梗(こう)塞(そく)の4疾病について、患者ごとの診療経過や治療計画を電子データでまとめた「地域連携クリティカルパス」を整備。急性期と回復期病院、かかりつけ医が患者情報を共有することで、スムーズな治療を可能にする。
同様にICTを活用し、医療機関が紹介状や診断書を電子データでやりとりできるシステムを構築。書類作成などの手間を省くことで、医師の負担軽減を図る。
県は10年度の早い時期に徳島大学や県医師会、公的病院などの関係者でつくる検討会を設置。具体的なシステム内容や運営主体などを決め、12年度以降の導入を目指す。
遠隔医療システムの導入などは、医師不足解消などを目的に県が作成した「地域医療再生計画」事業の一つ。事業費は国の臨時特例交付金を充て、県の10年度予算案に検討会の設置費を計上する方針。
県医療政策課は「ICTを活用することで医療機関の連携や役割分担を進め、県民の医療サービス向上につなげたい」としている。