上勝の自然芸術と調和 たほりつこ教授(徳島市出身)企画 2010/7/30 10:26
東京芸術大学の学生ら17人が、8月1日から上勝町生実で野外展「上勝Earth work2010」(9月19日まで)を開く。徳島市出身で同大教授のたほりつこさんが企画、町の自然と調和した芸術作品19点を棚田脇やあぜ道などに設置する。町内では、学生らが町民と共に作品の仕上げ作業に取り組んでいる。
たほさんの研究室の学生や東京芸大で彫刻を学ぶ学生らが、上勝町の元気な老夫婦をイメージした木の彫刻や、アクリル板の中に葉の葉脈を挟み込んだものなどユニークな作品を展示。徳島市内で4月にあった「徳島LEDアートフェスティバル2010」に出品した、たほさんのLED作品「東彩門」もある。
2007年の国民文化祭・とくしま(おどる国文祭)の際、たほさんは町内で住民と一緒に野外アートを制作。現在も展示している作品の維持管理に訪れ、学生が住民と交流しながら制作する今回の企画を思いついた。
学生らは4月に町内を見学し、それぞれインスピレーションを得て制作開始。町民の家に泊まり込んで制作を進めた学生もいる。地元で使われていた半鐘を囲むように木のやぐらを組んだ作品「風の色」を仕上げた同大大学院生加藤久美子さん(24)は「木の加工法や組み方など、地元の人にたくさん助けてもらった。いい作品ができてうれしい」と話している。
関連行事として、1日午後1時半から、たほさんや京都嵯峨芸術大学の大森正夫教授ら5人が出席するフォーラムを町コミュニティセンターで開催。「環境芸術と持続可能な彩生(さいせい)」をテーマに意見を交わす。期間中には、町内産の木炭を使って絵を描くワークショップも企画されている。
野外展に関する問い合わせは町役場<電0885(46)0111>。
【写真説明】地域住民と共に制作に取り組む学生=上勝町生実