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視覚障害者にICTの光を 徳島県内唯一の認定指導者・阪井さん   2016/1/1 13:36
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視覚障害者にICTの光を 徳島県内唯一の認定指導者・阪井さん 徳島県内で唯一、視覚障害者にパソコンなどの使い方を教える認定資格を持つ阪井紀夫さん(29)=徳島市春日2=が、視覚障害者の情報格差を解消しようと指導に打ち込んでいる。ICT(情報通信技術)が社会に浸透し、パソコンなしでは情報入手やコミュニケーションもままならない。しかし、視覚障害者がパソコンを使いこなすのは至難の業だ。「情報バリアフリー」を保障した障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)の施行から4月で10年。いまだ支援体制が十分ではない県内で、孤軍奮闘が続く。

 「友人を住所録に追加したい」「年賀状はどう作るの」。視聴覚障がい者支援センター(徳島市南矢三町2)が2013年4月から月3回開く視覚障害者向けの情報機器講座。講師の阪井さんが、質問に丁寧に答えていく。

 視覚障害者がパソコンを使う場合、入力した文字やカーソルの位置を音声で知らせてくれる専用ソフトが欠かせないが、独力で操作を習得するのは難しい。キーボード入力などの基本操作から学ぶ必要のある人が多く、機器設定にも専門知識が必要となる。

 阪井さんの資格は、視覚障害者に情報機器の操作を指導できる技術があることを示す。全国で2カ所ある厚生労働省委託機関の一つ、大阪市の社会福祉法人「日本ライトハウス」で2年間かけて取得した。

 県内で同様の講座は他になく、阪井さんはICTを学ぶ視覚障害者のよりどころ。「新しい世界を知ってほしい」という思いで受講生に向き合う。

 小松島市中郷町豊ノ本の平間ヨリ子さん(67)は4歳の時にはしかで失明。点字を学ぶために通っていたセンターで講座を知り、飛び込んだ。

 最初は入力に手間取ったが、今では友人とメールのやりとりをしたり、インターネットの動画サイトで演歌歌手の曲を聴いたりして楽しむ。生活は変わった。

 平間さんのような人はまだ少数派にすぎない。県障がい福祉課によると、視覚障害1~6級の人は県内に2941人(15年3月末時点)。これに対して、講座の受講生は年間延べ250人程度。大半の人がICTの恩恵を享受できていない。

 平間さんのほかにも、パソコンで新たな扉を開いた受講生は多い。阪井さんは力を込める。「だから、もっと多くの人が学べるようにしないと」。
【写真説明】平間さん(写真手前)にパソコンの操作方法を手ほどきする阪井さん=徳島市の視聴覚障がい者支援センター





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