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徳島・板野「井上食堂」63年の歴史に幕 定食好評、常連客惜しむ   2016/1/30 14:17
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徳島・板野「井上食堂」63年の歴史に幕 定食好評、常連客惜しむ 昔ながらの家庭料理を味わえる大衆食堂として63年間親しまれてきた「井上食堂」(板野町大寺)が30日、閉店する。店主の井上清さん(68)と妻の孝子さん(63)の2人で切り盛りしてきたが、右足に持病を抱える孝子さんが立ち仕事をできなくなり、営業の継続が困難になった。急な知らせに常連客からは惜しむ声が上がっている。

 食堂は板野高校正門前にあり、1952年に清さんの母タカ子さんが始めた。69年に県外で板前修業した清さんが店を継いだ。清さんが調理を担当し、孝子さんが注文を聞いたり、配膳をしたりしてきた。

 大衆食堂ならではのうどん(300円)や焼きめし(470円)、カレー(同)といった定番メニューを安価で提供。昼と夕の食事時には公務員、会社員らでにぎわう。

 看板メニューは、栄養バランス抜群の日替わり定食(490円)。野菜や煮物、焼き物の味付けが好評で、定食目当ての客が絶えない。

 板野高や国立病院機構東徳島医療センター、板野署に出前もし、多い日は注文が100食に上ったことも。同署の留置人の食事も作ってきた。

 ただ、立ち仕事が早朝から夜まで15時間に及び、出前もしてきた孝子さんが数年前に右足を痛めた。井上さん夫婦は本年度末での閉店を検討していたところ、孝子さんの足の状態が急に悪化し、急きょ閉店を決めた。

 足しげく通った近くの不動産業遠藤理八さん(67)は「同じような家庭料理を楽しめる店はほかにない。体調が理由なら仕方ないが、できるなら続けてほしい」と残念がる。

 孝子さんは「突然のことでお客さんには申し訳ないが、体のことを思うと仕方なかった」。清さんは「60年以上続けられたのは多くの常連さんが支えてくれたおかげ」と感謝の言葉を口にした。
【写真説明】[上]63年の歴史に幕を下ろす「井上食堂」=板野町大寺[下]閉店を前に店内で常連客と談笑する井上清さん(中)と孝子さん(右)





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