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ビワに寄生新種の害虫、県内で初確認 防除技術開発へ   2016/3/9 14:22
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ビワに寄生新種の害虫、県内で初確認 防除技術開発へ 2012年に勝浦町で初確認され、ビワに寄生する新種の害虫と判明したビワキジラミの発生域が県内で広がっている。県立農林水産総合技術支援センターの調査によると、多発地帯の面積は13年から2年間で4倍となり、ビワの産地の他県にも及ぶ恐れがある。新種のため、効果的な対策が確立されていないことが拡大に拍車を掛けており、センターは16年度から、防除技術の開発を本格化させる。

 センターは13~15年に発生状況を調査。各年、ビワの収穫期の5~6月、県内全域の240地点でビワの木1本につき葉100枚で成虫の有無を調べた。

 成虫がいた割合を示す寄生樹率は、13年が34・8%、14年が48・8%、15年が60・1%と増加。木1本に100匹以上確認された多発地点のうち最も外側の地点を結んだ面積は13年が約250平方キロ、14年が500平方キロ、15年が1千平方キロと2倍ずつ拡大していた。

 発生域を市町村でみると、初確認された12年は徳島、小松島、阿南3市、勝浦町、佐那河内村の5市町村。13年には鳴門市と上勝、石井、那賀3町、14年は吉野川市、15年には阿波市、藍住町で新たに確認された。

 センターは、このペースでいくと16年に香川県に、22年に愛媛県に被害が広がる恐れがあるとみる。14年のビワ出荷量は徳島が9トンと四国最少だったが、香川は235トン、愛媛は255トンと全国的な産地。ビワキジラミが両県で発生すれば被害額は大きい。

 ビワキジラミは体長2~3ミリで、寄生すると果実が黒くなる「すす病」が発生し、出荷できなくなる。ビワの木から木へと飛来しながら広がっていると推測され、発生が確認されているのは国内では徳島県内だけ。ビワ原産国の中国から侵入した可能性が高い。

 センターは16年度から、飛来時季の特定や防除効果の高い薬剤の選定、天敵の利用を検討し、拡大阻止を目指す。調査したセンターの阿部成人主任は「通常の薬剤散布で効果が薄い上、生態も分かっていない。本格的な研究に取り組み、他県に広がるのを阻止したい」と話している。
【写真説明】【写真説明下】ビワキジラミが寄生し、「すす病」に侵されたビワ=2013年3月、徳島市大松町【写真説明上】ビワキジラミの成虫(県立農林水産総合技術支援センター提供)





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