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「曜変天目茶碗」鑑定 県人所有品に真贋論争   2017/1/27 14:20
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「曜変天目茶碗」鑑定 県人所有品に真贋論争 テレビ東京の鑑定番組「開運!なんでも鑑定団」で、徳島市の50代の男性が所有する陶器が世界で4点目の「曜変天目茶碗」と鑑定されたことを巡り、真贋論争が沸き起こっている。一部の専門家は「鑑定は間違い」「どう見ても偽物」と指摘。テレビ東京側は明確な回答を示しておらず、批判の声も上がっている。

 番組は昨年12月20日に放送された。男性は、曽祖父が徳島ゆかりの戦国武将・三好長慶の子孫から購入したという陶器を出品し、曜変天目茶碗と鑑定された。

 番組では曜変天目茶碗と鑑定した理由として▽陶器の高台や口縁部に中国で南宋時代(12~13世紀)に生産された特徴がある▽高台に室町時代に将軍が使う食器に記された「供御」という文字が彫られている-などを挙げた。古美術鑑定家の中島誠之助さんは2500万円の鑑定額を付けた。

 これに対し、専門家から異論が出ている。

 親子2代で70年にわたって曜変天目茶碗の再現や研究に取り組む陶芸家・長江惣吉さん(54)=愛知県瀬戸市=は、男性所有の陶器は中国で作られる模倣品と酷似した偽物だと結論付ける。その根拠として、陶器の外側に曜変天目にはない斑紋があることを挙げ、内側の斑紋の色合いなどから18世紀以降に開発された化学顔料が使われているとみる。

 沖縄県立芸術大の森達也教授(中国陶磁考古学)は「曜変天目には『供御』の文字が記されたものは一つもない」と述べ、番組の鑑定結果を否定。「男性所有の陶器は曜変天目である可能性が低い」と話す。

 一方、三好一族に詳しい四国大の須藤茂樹准教授(日本中近世史)は、長慶の弟で茶人として知られ、勝瑞(藍住町勝瑞)を拠点とした実休(義賢)や、一族の宗三(政長)らが曜変天目を所持していたことを文献史料(津田宗達「天王寺屋会記」など)で確認できると指摘。「真贋については分からないが、三好氏の本拠である徳島に曜変天目があった可能性はある」と言う。

 テレビ東京と番組の制作会社は徳島新聞の取材に「鑑定結果は番組独自の見解に基づく。番組の制作過程はお答えできない」と回答した。インターネット上では「テレビ東京は鑑定の経緯を説明する必要がある」などと、批判的な意見が上がっている。

 男性は「こんな騒動になるとは思わなかった。そっとしておいてほしい」と困惑している。
【写真説明】テレビ東京の番組で曜変天目茶碗と鑑定された陶器(所有者提供)





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