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県内2例目 筒形銅器出土 石井・山ノ神古墳   2017/2/1 14:03
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県内2例目 筒形銅器出土 石井・山ノ神古墳 石井町教委は31日、2014年度から進めていた気延山の「山ノ神(やまのかみ)古墳」(同町石井)の発掘調査で、県内2例目の筒形銅器が出土したと発表した。4世紀半ば以降、畿内で栄えた政権とのつながりがあった可能性を示す資料とみられる。古墳は全長約56メートル、最大幅約30メートル、高さ6・7メートルに達し、前方後円墳としては、県内3番目の規模であることも分かった。

 筒形銅器は円筒型で長さ11センチ、最大直径は2・7センチ。前方後円墳の築造後に加えられた円墳(直径14メートル)の周辺部から出土した。やりの底の部分に飾りとして付けたり、祭事で楽器のような役割を果たしたりしたと推測される。

 町文化財保護審議会の菅原康夫委員らによると、この筒形銅器は勢見山古墳(徳島市)を含めて、国内で約70個が出土しているものと同種。4世紀中期以降、奈良南部から河内地方にかけて成立した大和政権内部の新興勢力が、同盟や交流の証しに配った可能性が高いとされることから、気延山周辺には当時、阿波に勢力を誇った有力者がいたことを示している。

 古墳の築造時期は、前方後円墳が大代古墳(鳴門市)と同じ4世紀後半ごろ、円墳は4世紀末とした。県内で10基以上確認されている前方後円墳では、渋野丸山(徳島市)、愛宕山(板野町)の両古墳に次ぐ規模だった。

 一方、畿内中心に当時流行した円筒埴輪を飾ったり、古墳に段を築いたりした形跡が見られず、県内の前方後円墳では初のケースだった。町教委などは「石井町周辺の古墳群の多様性が見られるとともに、気延山周辺の有力者が独自性を誇示した可能性もあり、興味深い」としている。

 町教委は来年度以降、円墳に竪穴式石室などの埋葬施設がないか調査する方針。石井町教委は5日午前10時から現地説明会を開き、筒形銅器も展示する。


 山ノ神古墳 1978年、宅地造成工事で発見された。本格調査は行われておらず、町や県の史跡には未指定。町教委は保存活用のため、2014年度から古墳の一部で発掘調査を行い、これまで形象埴輪の破片や鉄鎌と鉄斧(てっぷ)が出土した。
【写真説明】山ノ神古墳から出土した筒形銅器。県内では2例目





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