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アユ遡上阻害撤去を 吉野川漁協連、河口橋梁工事で   2017/3/19 14:08
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アユ遡上阻害撤去を 吉野川漁協連、河口橋梁工事で 吉野川河口で進む橋梁工事が稚アユの遡上に大きな影響があるとして、吉野川漁業協同組合連合会(阿波市)が工事主体の西日本高速道路に対し、生育環境への配慮や遡上シーズンの工事休止を求めている。工事で発生する汚濁の拡散を防ぐフェンスが稚アユの移動を妨げると主張。橋の建設には理解を示すものの「このままでは今年のアユは絶望的になる」と訴えている。

 橋梁工事は四国横断自動車道の建設に伴い吉野川河口に架ける橋(全長1・7キロ)の橋脚11本を設置する。2016年2月から6~10月の出水期を除き、河床部の掘削で濁った水の拡散を防ぐため、汚濁防止フェンスで現場周辺を囲っている。

 フェンスは海面から約2~5メートルの深さまでメッシュ状のカーテンをつり下げる構造。河口部をほぼ横断するように張り、漁船や魚が行き来する幅約30~50メートルの通路を3カ所確保している。

 連合会によると、アユは10~12月に川で産卵し、ふ化後は海へ移動。3~5月になると5センチ程度に育った稚アユが遡上する。アユは水面から40センチほどの深さを泳ぐため、フェンスが移動を阻害すると指摘。魚の通路も「わずかな隙間を都合良くアユが通るとは思えない」(連合会)と否定的な見方を示し、フェンスの撤去を求めている。

 西日本高速は6月の出水期までに、工事が進んでいる河岸部の橋脚については汚濁状況を見ながらフェンスを撤去する方針。ただ「工事が続く場所は周辺生物に影響があり、撤去は難しい」という。連合会の訴えには「内容を検討して回答する」(徳島工事事務所)としている。

 連合会によると、現場から2キロ上流に12年に開通した阿波しらさぎ大橋の時は、南岸側が橋脚の少ないつり橋だったことなどでフェンスの範囲が狭く、今回より魚が遡上しやすい状況だったという。有井孝夫会長は「昨年も工事の影響で遡上量が平年比で4割減った。天然アユは全滅の恐れがある」と話す。
【写真説明】橋梁工事が進む現場。海面の黄色の浮きから約2~5メートルの深さまで汚濁防止フェンスがつり下げられている=徳島市の吉野川河口





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