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アオサギふん害で原生林枯死 徳島市の城山   2017/4/24 14:02
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アオサギふん害で原生林枯死 徳島市の城山 徳島市の徳島中央公園の城山で集団営巣するアオサギが増え、ふん害で市指定天然記念物「城山の原生林」が枯死するなどの被害が深刻化している。悪臭や鳴き声による騒音もあり、周辺の市民から駆除を求める声が上がっているが、市は野鳥保護との間で有効な対策を見いだせず、頭を悩ませている。

 巣があるのは徳島城博物館近くの南東側斜面で、繁殖期(3~8月)に当たる現在は100羽以上がムクノキやエノキなどの上で生息している。城山の自然観察と保護を行う市民団体「徳島城址(じょうし)を愛する会」によると、約10年前から繁殖するようになり、当初は10羽程度だったが、南東側斜面を覆い尽くすほどに増えた。営巣範囲は数年前と比べて倍近くに広がったという。

 巣の周辺では、大量のふんがかかって葉が落ち、所々に立ち枯れ状態となっている木が目立つ。ふんで葉が汚れて光合成ができない上、ふんに含まれるリン酸が生育を阻害しているとみられる。

 同園では市の木・ホルトノキが植物病原細菌に感染し絶滅の危機にあり、営巣区域にないため直接的な被害はまだ及んでいないが影響が懸念される。愛する会の酒井勇治事務局長(78)=同市東新町2=は「このままでは貴重な自然が滅んでしまう」と嘆く。

 市民生活への影響も大きくなってきた。アオサギは昼夜問わずに鳴くため、近くのマンションに住む60代女性は「非常に騒がしい。なんとか駆除してほしい」と困り顔だ。

 巣がある斜面の下を通る遊歩道では、ふんのほか、アオサギが落とした餌となる魚が腐って悪臭を放つ。ジョギングや散歩を楽しむ市民からは「公園が汚くなるし、せっかくの景観が台無しだ」との声が上がる。

 こうした苦情は市に寄せられているが、有効な解決策はないという。鳥獣保護法で野鳥の捕獲、殺傷は規制されている。県外では木を伐採して営巣場所をなくす対策などが講じられているが、天然記念物である原生林は伐採できない。水をかけて追い払うことも検討されたが、徳島城の遺構を傷める恐れもあるとして見送られた。

 市公園緑地課は「追い払うのは難しく、静観するしかない」としている。
【写真説明】城山で集団営巣するアオサギ。ふんで周辺の木々が枯れる被害が出ている=徳島市の徳島中央公園





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