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VRで認知症体験 徳島県内の介護現場で活用広がる   2017/8/30 14:02
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VRで認知症体験 徳島県内の介護現場で活用広がる 徳島県内の介護現場などで、現実の世界に入り込んだような体験ができる仮想現実(VR)の技術を使い、認知症の症状を疑似体験する試みが広がりつつある。存在しないものが見えたり、どこにいるのか分からなくなったりといった、認知症の人が陥りやすい状況への理解が深まることが期待されている。

 高齢者福祉施設などを運営している健祥会グループ(徳島市)は6月、管理職研修で初めてVRを取り入れた。施設の指導員など約150人が、ゴーグル型の機器とヘッドホンを装着して症状を疑似体験した。

 機器からは、幻視などが見られる「レビー小体型認知症」患者の目線で、数分間の映像がナレーションとともに流れる。その場にいないはずの人が見えたり、電気コードがヘビに見えたり。距離感覚が狂い、車から降りる際に段差がビルの屋上に立っているように高く感じることも。

 「どのように言葉を掛けたらいいかを考えるなど、対応に役立ててもらえたら」と同グループ担当者。特別養護老人ホームの看護職員、吉井瞳さん(34)は「壁に話し掛けるなどしていた入所者が、どのように世界が見えているかが体験できた。患者の話を受け止めてケアできるようにしたい」と話した。

 映像は、サービス付き高齢者住宅を運営するシルバーウッド(東京)が、患者の話を取り入れて制作した。同社は全国で体験会を開いており、県内でも催しや講座などでの活用が増えてきた。

 健祥会グループは7月から徳島健祥会福祉専門学校(徳島市)の授業にも導入した。徳島市医師会は同月開いた医療、介護関係者向けの認知症講演会に合わせて体験会を行い、約60人が参加した。

 県は1月、那賀町内の那賀高校の福祉コースと、総合学習で福祉を学ぶ相生中学校でVR機器を使った授業を実施。生徒計約60人が認知症患者への関わり方を学んだ。

 県長寿いきがい課では「若い人に認知症への理解を深めてもらおうと活用した。福祉の仕事を目指す生徒も多いので、いい経験になったと思う」としている。
【写真説明】VRを使い、認知症患者の見えている世界を疑似体験する高齢者施設の職員ら=徳島市の健祥会グループ本部





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