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秘境駅への愛 祖父から孫娘へ 徳島・JR土讃線   2017/9/6 14:35
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秘境駅への愛 祖父から孫娘へ 徳島・JR土讃線 秘境駅として知られるJR土讃線の坪尻駅(徳島県三好市池田町西山)を地元でただ一人利用していた男性の孫が、土讃線を走る観光列車「四国まんなか千年ものがたり」のアテンダント(客室乗務員)として乗務している。同町生まれの開鈴里(ひらき・れいり)さん(24)=香川県善通寺市=で、思いがけず祖父が大事にした駅と接点ができ、「これも何かの縁でしょうか」と笑みを浮かべる。
 
 坪尻駅を利用していたのは、駅の近くに住み、農業を営んでいた開清さんで、2014年に87歳で亡くなった。マイカーを持たず、病院に行くときなどに駅を利用。駅舎の清掃や草花の飾り付けを続け、10年にはJR四国から感謝状を受けた。

 清さんの長男で鈴里さんの父昭さん(58)はJR四国の運転士。昭さん一家は独立して池田町内で暮らしていたが、鈴里さんが幼少のころ高知市に転居した。

 引っ越した後も一家は清さん宅に、年に数回は訪れていた。清さんは秘境駅の利用者として取材を受けたテレビ番組を楽しそうに見ていたという。

 鈴里さんは父が生き生きと働くJR四国に好感を持ち、昨年春に入社した。4月に運行を始めた千年ものがたりのことは採用試験時は知らず、アテンダントとして坪尻駅を案内することが決まったときには「行ったことがなかったので、駅を知るところから入った」と振り返る。

 坪尻駅では雰囲気を味わってもらうため、数分間停車する。「秘境感に満ちているのが坪尻の魅力。普段は人のいない駅が、千年ものがたりが停車する間だけでもにぎやかになるのはうれしい」。駅を愛する思いは祖父から孫へ受け継がれている。

 《坪尻駅》1929年、信号場として開設され、50年に駅に昇格。山道を下った谷底に位置し、車では行けない秘境の雰囲気が人気を集める。列車は進行方向を変えながら進むスイッチバックで駅を出入りする。2016年度の一日平均乗降客数は2人。
【写真説明】【左】住民らと坪尻駅の清掃に当たる生前の開清さん=三好市池田町(JR四国提供)【右】観光列車「四国まんなか千年ものがたり」でアテンダントを務める開鈴里さん=香川県の多度津駅





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