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なおざりな捜査が誤認逮捕招く 徳島・チケット詐欺   2017/9/12 14:16
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 インターネットを利用したアイドルグループのコンサートチケット購入を巡る詐欺事件は、三好署の誤った見立てに基づく不十分な捜査が、愛知県豊田市の専門学校生の女性(21)=地検が処分保留で釈放=の誤認逮捕を招いた。匿名や成り済ましが横行するネット上での犯行で、客観的な証拠が乏しかったにもかかわらず、逮捕に踏み切っていた。

 三好署は2016年9月、チケット代4万円をだまし取られたとする県内の女子高校生の相談を受けて、捜査に着手。女子高校生が代金を振り込んだ口座が、誤認逮捕された女性の名義だった。署では、入金後すぐにお金の一部が引き出されていたため、この女性単独または女性を含むグループの犯行との見方を強めた。

 署は、短文投稿サイト・ツイッターの運営会社に、女子高校生とやりとりした相手を照会したが、アカウントが削除されていて分からなかった。ところが署は、やりとりの相手を特定できていないまま、女性の逮捕状を請求した。

 こうした点について西岡寿典署長は11日、取材に応じ「(逮捕直前の任意聴取での)女性の供述が曖昧だったこともあり、逮捕する理由はあった。ただ、客観的な証拠は十分ではなかった」と釈明した。

 署は逮捕直前に女性の自宅を家宅捜索していた。携帯電話や通帳などを押収し、逮捕後に精査したものの、女性が女子高校生とツイッターでやりとりしたことを示す物証はなかった。

 女性は5月15日の逮捕後の取り調べに対しても、逮捕直前と変わらず一貫して事件への関与を否認。捜査は進展しないまま、地検が「処分保留」で6月2日に釈放するまで、勾留は19日間に及んだ。署側は「女性の供述を裏付けするにも、供述内容が曖昧で証明できなかった」(西岡署長)と歯切れが悪い。

 事態が急転したのは女性がチケットを実際に郵送したことを証明する「特定記録郵便物等差出票」を、自ら見つけてからだった。女性は捜査で見つけられなかった差出票を自力で探し出し、釈放5日後に地検に提供。県警が差出票を探した郵便局は愛知県内の1局だけで、女性はその隣の局で見つけたという。

 署幹部を含めた捜査員のネットに関する知識の乏しさも、誤認逮捕につながった。刑事課が単独で捜査を担当し、サイバー犯罪に詳しい捜査員のいる生活安全課や県警本部との連携はなかった。西岡署長は「証拠収集の工夫が足りなかった」とミスを認め、「今回の事案を重く受け止め、再発防止に努める」と神妙に話した。



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