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イシグロ氏にノーベル文学賞 徳島県内書店に特設コーナー   2017/10/6 14:04
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イシグロ氏にノーベル文学賞 徳島県内書店に特設コーナー 今年のノーベル文学賞受賞者に長崎生まれの英国人小説家カズオ・イシグロさん(62)が決まったことに、徳島県内でも反響が広がっている。朗報から一夜明けた6日午前、書店では特設コーナーの準備や相次ぐ注文への対応に追われ、図書館では半年以上先まで予約が埋まった著作まで出ている。

 県立図書館はイシグロさんの著作13作品と、関連記事が収録された雑誌が約15冊あり、急きょ関連本を集めて展示。代表作「日の名残り」や映画化された「わたしを離さないで」は受賞が伝わった5日夜から、それぞれ8~10人の予約が入ったという。既に半年以上は借りられない状況になっている。

 北島町立図書館は、イシグロさんを含めた日本出身のノーベル文学賞作家3人を紹介する企画展を始めた。貸し出しカウンター前に特設コーナーを設け、受賞を伝える徳島新聞の切り抜きを張り出し。「日の名残り」「充たされざる者」「わたしたちが孤児だったころ」「わたしを離さないで」「夜想曲集」の5作品を展示した。

 合わせて過去に受賞した川端康成の「伊豆の踊子」、大江健三郎氏の「燃えあがる緑の木」3部作など計約50冊を並べた。向井久美子館長(54)は「イシグロさんの受賞を機に、過去の受賞者の作品にもいま一度、関心を持ってもらえれば」と呼び掛けている。

 県内で8店舗を展開する平惣(本店・阿南市)の各店は、午前10時の開店直後から問い合わせが続いた。

 イシグロさんは外国文学ファンを中心に根強い人気があるものの一般的には十分知られていない。平惣小松島店(小松島市)では、同賞受賞が毎年有力視されている村上春樹氏が受賞した際の準備は進めていたが、イシグロさんの在庫は「わたしを―」など数冊しかない。担当者は「入荷を急いでいるが、取次店にも予約が殺到している。店に平積みできるのは中旬から下旬になりそう」と話す。

 そごう徳島店内の紀伊國屋書店でも、6作品程度をカウンターに置き、受賞を祝った。代表作は開店後すぐに売り切れたが在庫が少ないため、出版社での重版待ちの状態で、担当者は「世間の関心は高まっているので、今後かなり読まれるのでは」と期待を寄せた。

 徳島ペンクラブ会員の松田一美さん(61)=徳島市国府町中=は「大江健三郎さん以来、23年ぶりの日本出身作家の受賞はすごい。文学があまり読まれなくなっている中、関心が高まる意義は大きい。イシグロさんの斬新な発想は、若い感性にも刺激を与えるのではないか」と話した。
【写真説明】カズオ・イシグロさんら日本出身のノーベル文学賞作家の作品を集めた企画展=北島町立図書館





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