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「人柱伝説」の福島橋(徳島市) 古い橋脚一部崩壊   2017/10/17 10:06
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「人柱伝説」の福島橋(徳島市) 古い橋脚一部崩壊 江戸時代、橋を架ける際に旅僧を生き埋めにした「人柱伝説」で有名な福島橋(徳島市福島1)で、人柱を立てたと伝わる古い橋脚の一部が崩壊している。橋を管理する県東部県土整備局徳島庁舎によると、長年の潮流の干満に伴って内部の砂利などが流出し、空洞化したためだ。「とくしま市民遺産」にも登録された地域の財産の無残なありさまに、住民や郷土史家らからは心配する声が聞かれる。

 福島橋は徳島市中心部と渭東・沖洲地区の間を流れる助任川に架かり、現在の橋は2004年、県道拡幅事業に合わせて完成した。

 崩壊の危機にある橋脚は江戸時代に架けられた橋の遺構で、青石を組んだ構造をしており、縦横8メートル、水面からの高さは約5メートル。橋を支える役割は既に果たしていないが、04年の架け替えの際にも、郷土史家や市民の要望を踏まえ、歴史的遺産として残された。

 県東部県土整備局によると、橋脚の石積みの隙間から徐々に浸水。潮の干満による水位の上下により、内部の土や砂利などが流出し、16年には石積みの一部が崩落した。県は、崩落箇所に土のうを積み置いて補強しているが、内部はほぼ空洞で危険な状態にあるという。

 県東部県土整備局は橋りょう修繕工事事業として、橋脚の修復などのための予算を確保したとしている。空洞となっている橋脚内部に再び、土砂を入れるかコンクリートで固めるかなどの方法で補強する方針。

 道路管理担当の加藤建男課長は「橋脚の再設計に関する徳島市など関係者との協議が長引いているが、早ければ11月ごろには修復作業に取り掛かる予定」と話す。

 福島橋は04年の架橋の際に歩道部分を車道から切り離し、半円形の空間を確保。人柱伝説の残る橋脚を眺められるようにしたユニークな設計がなされ、郷土史や建築家らから高い評価を得ている。

 地元の渭東コミュニティ協議会の中嶋修三会長(79)は「渭東地区にとって文化の象徴。住民の宝物として伝えていくためにも早めに対処してほしい」と話している。
【写真説明】人柱が立てられた跡とされる古い橋脚。内部が空洞化し、一部の青石が崩落している。上を通るのは歩道橋=徳島市福島1





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