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現代の名工に新居さん(徳島・上板) すくも生産で卓越技能   2017/11/6 09:52
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現代の名工に新居さん(徳島・上板) すくも生産で卓越技能 伝統工芸などで卓越した技能を持つ人に贈られる2017年度の「現代の名工」に、徳島県内から、藍染の染料となる「すくも」を生産する藍師の新居修さん(69)=上板町七條=が選ばれた。厚生労働省が5日、発表した。表彰式は6日に東京都内で行われる。

 明治初期から続く藍師の6代目。「代々受け継いできたことが評価された。藍を育てる農家や「すくも」を使う藍染作家、家族に感謝し、健康である限り努力を続けたい」と受賞を喜ぶ。

 小学生の時から祖父と父に藍作りを教わった。高校卒業後は、「すくも」の生産以外に自動車の販売や養豚で収入を得ていた。当時(昭和40年代)は化学染料に押されて藍の需要が減り、生活が苦しかったためだ。

 藍作りを続けるかどうか迷った時期もあったが、35歳の時に祖父と父が相次いで亡くなり、藍師として生きる道を選んだ。「取引先から掛けられた『藍作りを続けてほしい』との言葉に心を動かされ、専業でやると決めた」

 藍作りは1年間を通して行われる。苗の植え付けから収穫、葉と茎の選別、葉の発酵を経てようやく「すくも」が出来上がる。染料に使わない茎は、豚や鶏のふん、もみ殻と混ぜ、堆肥として再利用している。

 夏場に行われる収穫作業の負担軽減や、生産拡大を図るため機械化を進めた。1992年に大豆の刈り取り機を改良した収穫用の機械を導入。2000年からは苗の植え付けも機械で行っている。

 30年前から藍師や藍染作家を目指す県内外の若者らを研修生として受け入れ、技を伝えている。研修期間は1~3年で、これまでに20人が学んだ。

 現在は、後を継いだ長女夫妻と共に藍作りにいそしむ。「2020年東京五輪・パラリンピックの大会公式エンブレムに藍色が採用され阿波藍が注目されているので、関係者から多くの受賞者が出ればうれしい」と話した。
【写真説明】「すくも」を作るため、収穫後に乾燥させた藍の葉に水をかけて発酵させる「寝せ込み」の作業に追われる新居さん=上板町七條の新居製藍所





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