徳島新聞Web

11月22日(水曜日)
2 2
21日(火)
22日(水)
徳島県内のニュース
徳島を体感できる場に 徳島県が都内整備中の情報拠点   2017/11/6 14:13
このエントリーをはてなブックマークに追加

徳島を体感できる場に 徳島県が都内整備中の情報拠点 徳島県が東京都渋谷区に整備中の新たな情報発信・交流拠点「Turn Table(ターンテーブル)」は年内の竣工、本年度中のオープンに向け、ビルの改修を急いでいる。施設整備費は約2億3000万円。県産品の販売に重点を置く従来のアンテナショップではなく、国内初の宿泊機能を備える滞在型とし、徳島の食や文化にじっくり触れてもらうことで、観光客や移住者の増加につなげる狙いがある。新たなスタイルが注目を集める新拠点の特徴と課題を探った。 

 ターンテーブルとして生まれ変わろうとしているビルがある渋谷区神泉町。近年、雑誌で紹介された飲食店やギャラリーなどが点在する「奥渋谷(オクシブ)」の略称で親しまれているエリアだ。

 JR渋谷駅のハチ公像前から西へ歩き、商業施設「渋谷マークシティ」内の通路を抜けて道玄坂通りを越えると、若者の町のイメージとは異なる落ち着いた雰囲気に一転。雑貨店、ブックカフェ、ワインバーなど、しゃれた店が数多くある。10分余りで到着した現地は、旧山手通りから1本入った静かな住宅街といった印象だ。

 県もうかるブランド推進課によると、施設ではレストランと、メニューに使われる県産食材を購入できるマルシェ(市場)を設けるほか、内装や外装に県産木材や藍色を使って徳島らしさを演出。徳島の自然の音を音源に曲を作って流したり、徳島の生産者を招いたワークショップを開いたりして「徳島を体感できる場」にするという。

 ただ、この施設はふらりと立ち寄る場所にあるとは言い難い。財団法人地域活性化センターの調査(2016年4月1日時点)によると、都内にある自治体アンテナショップ54店のうち、銀座・有楽町が20店、日本橋・神田・東京駅周辺が10店と約半数がデパートなど大規模な商業施設が集積する場所に構えている。

 もちろん、こうしたエリアの家賃は高く、例えば歌舞伎座(銀座4丁目)の真向かいのビルの1、2階を借りている群馬県の「ぐんまちゃん家」は店舗面積330平方メートルで年間7850万円。ターンテーブルとなる5階建てビルの面積は860平方メートルで5千万円。銀座などへの出店よりは賃料を抑えられたが目立たない立地なだけに「探してでも行く」ような施設にできるかが重要だろう。

 いかに施設の存在を知ってもらうかについて県は「オクシブ」に多いとされる、こだわりを持つ料理人やIT企業の社員らに利用してもらい、会員制交流サイト(SNS)を使って情報が拡散されることに期待している。

 もう一つの大きな課題は運営方法。今回、県は物件探しから建物改修の設計・施工、運営を一括して担う民間業者を公募で選んだ。建物所有者には県が家賃(年間5千万円)を払い、民間業者と転貸契約を締結。業者は同2千万円を家賃として県に納めて運営する。

 こうした計画に、県議会では「差額の3千万円が毎年、県の持ち出しとなる。業者任せにせず、しっかりチェックする仕組みが必要だ」「訪問客が実際に徳島に足を運ぶなど、どれだけ徳島に貢献したかの評価が大事だ。そうでないと民間ビジネスに県が手を貸しただけになる」「五輪市場を目指し、どの地方も東京に打って出ようとしている。勝ち残れるのか」などの指摘が、今も続いている。

 県は「情報発信とブランド力強化にかかる経費が3千万円」との認識で、仮に赤字が出ても業者の責任として補?(ほてん)をする考えはないという。黒字の場合、その使い道をどうするかなど、今後、煮詰めていく契約の中身を注視していく必要がある。

 地域活性化センターの畠田千鶴広報室長は「県と運営する業者が密に連携を取り、出店先の渋谷区とも二人三脚で取り組んでいくべきだ」とした上で「どの自治体も似たようなことをやっている中、客を引き込む独自性をいかに発揮できるかが鍵」と指摘している。
【写真説明】宿泊施設(上)と2階レストラン(下)のイメージ図



県情報発信の東京新拠点命名 「Turn Table」



 11月21日 
 11月20日 
 11月19日 
 11月18日 
 11月17日 
 11月16日 
 11月15日 
 11月14日 

メニュー
 徳島ヴォルティス        高校野球
 社説        鳴潮           号外       地震
 ニュースリリース           不審者
 人事       訃報