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徳島駅伝
第63回徳島駅伝 大会を振り返って   2017/1/8 13:41
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第63回徳島駅伝 大会を振り返って 6日に閉幕した第63回徳島駅伝(徳島陸協、徳島県、徳島新聞社主催)では鳴門市が34度目の栄冠を獲得し、2年ぶりに王座に返り咲いた。3日間のレース(計43区間265・3キロ)を全て制する完全優勝で、「黄金時代」の再来を予感させた。第2日に史上初めて設けられた小学生特別区間では5、6年生の児童が疾走。少子化が進む中、長距離選手の発掘に向けた新たな取り組みが試行され、沿道は大いに盛り上がった。

 総合優勝した鳴門市は13の区間賞のうち、11までを一般区間で獲得。大塚製薬勢や大学生が再出発、長距離区間などで大きくリードし、後続の選手は伸び伸びと走ることができた。8区以降は総合1位を明け渡すことがなく、盤石のレース運びを見せた。

 徳島市は11分9秒もの大差をつけられ、2連覇を逃した。一般勢が粘ってタイムロスを最小限に抑え、他の区間でリードを奪い返す青写真を描いていたが、優位と予想されていた中学生と女子でも鳴門市に競り負け、完敗だった。

 小松島市が3位に踏みとどまったのは評価できる。3年連続で最優秀競技者賞(MVP)に輝いたエース大西(プレス工業)をはじめ、一般勢が力強さを増した。ウイークポイントの女子、中学生を底上げすれば2強に対抗できる。

 阿南市と板野郡、名西郡はいずれも女子と中学生が前評判通りの活躍を見せた。最終日の終盤で小松島市とのタイム差を大幅に縮めた阿南市の追い上げは見応えがあった。板野郡は中学生の14区間中、3区間で区間賞を獲得した。3郡市とも一般勢がもう一踏ん張りすれば一気に飛躍できるはずだ。

 順位を一つ上げた美馬市はつるぎ高勢が一般区間で互角以上の走りを見せて貢献した。前回より三つ順位を上げた11位阿波市の躍進も光る。地元陸上クラブ出身者が主軸として活躍する年代となったことが要因で、さらなる戦力アップが楽しみだ。

 海部郡も女子と中学生は健闘した。中位以下の郡市はいずれも一般が足りず、選手集めに苦心しているのが実情。若手の育成や競技人口増は引き続き、最大の課題といえる。

 3年連続最下位の三好郡と14位とのタイム差は54分30秒。前回よりも約18分開いたが、復帰選手がいるのは明るい材料で次回の巻き返しは期待できる。小学生特別区間を除き、過去最多の36区間でたすきをつないだオープン参加の名東郡にはフルエントリーを期待したい。

 新設された小学生特別区間では、16郡市の計32人が女子、男子の順にそれぞれ1・5キロずつ走った。スタートやゴール地点は声援を送る家族や知人らであふれた。郡市代表として走り終えた後、選手の表情に充実感がみなぎっていたのが印象的だった。

 レース後の監督会議では距離やコース設定、練習時を含めた選手の安全や体調管理などについて各郡市から課題や意見が寄せられた。2年後に小学生区間の正式導入が予定されており、関係者は適切に対応していく必要がある。
【写真説明】8区を制した鳴門市の野田。以後、総合1位を明け渡すことはなかった=4日、美波町奥河内



第63回徳島駅伝2017
第1日写真特集
第63回徳島駅伝 MVPは大西亮選手(小松島)







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