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作家の故・井上ひさしさんが、日本語の乱れについて、こんなことを言っている。<目立つのは、いい年配の日本人の日本語、特に政治家、官僚、そういう人たちの言葉です。非常に貧弱で、よくない>(「日本語教室」新潮新書)
JR、JAなどのアルファベット用語もやり玉に挙げ、「お役所はもちろん、公共機関の人たちは日本語をきっちり守らないといけない」と指摘している。「あなたもGKB47宣言!」という意味不明なキャッチフレーズも、まさにそんな一例だろう
内閣府自殺対策推進室が3月の対策強化月間で使う予定だった標語である。「GKB47」は自殺を思いとどまらせる医師らを指す「ゲートキーパー」の頭文字と、アイドルグループ「AKB48」をかけた言葉。47は都道府県数で、ゲートキーパーを全国に広げる意味を込めたという
これに対し、民主党議員が参院予算委で「自殺対策の言葉としてあまりにも不適切だ」と撤回を要求。「あなたもゲートキーパー宣言!」と改めることで決着した
おかげで印刷していたポスター25万枚の費用300万円が無駄になった。それに新しい標語も、意味が分かりにくいという点では五十歩百歩だ
全国の自殺者は14年連続で3万人を超えている。自殺防止に取り組む民主党政権の姿勢は評価できるが、もっと生きる希望を失った人々の心に届く言葉はないものか。
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