徳島新聞Web

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鳴潮
5月24日付
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 画家だった夫を事故で亡くし、生き方に迷っていたとき、知人の紹介でアフリカ・ウガンダのストリートチルドレン支援施設を訪ねた。徳島市出身の松下照美さん(63)は、そこで自分の新しい居場所を見つけた

 一九九六年、ウガンダから隣国ケニアの町、ティカに拠点を移動。九九年に非政府組織「モヨ・チルドレン・センター」をつくった。モヨはスワヒリ語で心、魂という意味だ

 国際貢献とか立派なことをしているという気持ちはない。「そこに自分を必要としている人がいるから」と言う。貧困や親との死別など、さまざまな事情から路上で暮らす子どもたちを世話し、時には大げんかもする

 東京で封切られた映画「チョコラ!」は、そんなティカのストリートチルドレンの姿をありのままに描いたドキュメンタリーだ。松下さんが旧知の映画監督・小林茂さんに呼び掛けて実現した

 小林さんは約五カ月、重い腎臓病を抱えながら子どもたちを追った。帰国後、心配する側だったはずの自分が、逆に体調を心配されていたことに気付いたと、映画と同名の著書(岩波ブックレット)に書いている

 松下さんが魅了されたのも、豊かさや貧しさという価値観を超えた、生き生きとした人間の姿をそこに見たからだろう。「チョコラ!」は七月十一日から、徳島市内のシネアルテでも上映される。

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