見ごろと聞き、「文化の日」に出掛けてみた。そこは文字通りの紅葉の名所。V字渓谷が、きらびやかな錦をまとっていた。高知県境に近い那賀町の高の瀬峡である
車で国道195号を那賀川沿いにさかのぼる。川幅が狭くなり木頭に入ると、道の両側にユズ畑が広がっている。澄み切った青空に黄色いユズが映え、その香りが、車の窓越しに漂ってきそうだった
ユズは、香りも、酸味も強い。それを調味料として生かす料理はいろいろあるが、一押しは鍋料理か。ぐつぐつと煮立った鍋の具材を、ユズ酢を使ったタレにつけ、そっと口に運べば格別である
ユズはさておき、高の瀬峡に着くと広い駐車場もほぼ満杯。香川や高知ナンバーの車も多く見かけた。政府のエコカー支援制度で購入したのだろうか、真新しいハイブリッド車も数台あった
エコカー支援は、経済危機対策として打ち出された。おかげで一息つけた自動車メーカーもあるようだが、先行きは厳しそうだ。トヨタは大幅赤字でF1レースからの撤退を決めた。経費削減へアクセルを踏んだ格好である
東証1部企業の9月中間決算は黒字に転換した。ただ、それは政策効果によるもので安定経営にはほど遠いという。景気の冷え込みは願い下げだ。閣僚は鍋でもつつきながら、次の一手を考えてみてはどうだろう。きょうは「立冬」。
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