「出来栄えは最初の1分間で決まります。指を立てて一生懸命かき混ぜてください」。初挑戦は、そんな指示で始まった。讃岐うどんの手打ち体験教室のことである
たらいに小麦粉を入れ、塩水を加えてからは指示通りに指をプロペラのようにフル回転。その後、スローダウンしながら10分ほど続けた。すると、白かった粉が黄色みを帯びた粒に変化している
その粒を丸めて生地の塊を作り、手で練り込む。最後に生地を畳んで押し切った麺(めん)は、ふぞろいではあったが、自宅でゆでるとまずまずの出来栄え。塩味の加減も腰の強さも立派な讃岐うどんだった
ところで、麺の腰が強いとは粘りや弾力性があることだが、腰を用いた表現はいろいろある。広辞苑によると、「腰が砕ける」は意気込みが衰える、「腰を据える」はどっしりと構えること。覚悟を決めてやることを「腰を入れる」という
さて、鳩山政権の腰はどうだろう。米軍普天間飛行場の移設問題では腰が据わらず、首相、外相、防衛相の見解が食い違った。過去最大に膨れ上がった予算概算要求に対し、腰の入った大なたを振るえるかどうかも注目される
今週はオバマ米大統領が来日し、概算要求に切り込む行政刷新会議の「事業仕分け」もスタートする。ここはひとつ、讃岐うどんに負けない、腰の強さを見せてほしいものである。
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