ブルーのラインが入った大統領専用機エアフォースワンで、さっそうと現れ、さっそうと去っていった。世界の耳目を集めるリーダーの初来日は、そんな印象だった。オバマ米大統領のことである
おとといの鳩山由紀夫首相との首脳会談に続き、きのうは都内で演説した。ダークグレーのスーツに水色のネクタイをぴしっと決めて登壇したオバマ氏。注目のスピーチは、日本への親近感を示すことから始まった
「大仏よりも抹茶アイスに気を取られていた」。オバマ氏は、子どものころ母親に連れられて鎌倉の大仏を見物したことを紹介。地名が自分の名前と同じ発音になる小浜市(福井県)のことにも触れ、笑いを誘った
そうして心を引きつけた後の本題では世界のリーダーに。「米国とアジアは太平洋で結び付いている。私は米国初の太平洋大統領だ」「経済成長が他国の犠牲の上に成り立ってはならない」。人さし指を立てての演説からはカリスマ性が伝わってくる
そんなオバマ氏の演台には、国鳥である白頭ワシのマークがあった。ワシは右の爪(つめ)で平和の象徴とされるオリーブの枝、左で戦争を意味する矢をつかみ、その頭はオリーブの方に向けられている
自信に満ちたオバマ演説を聴きながらふと思った。矢を持っているから世界のリーダーなのだろうか。いや、そうではないと信じたい。
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