金沢でノドグロという魚を初めて食べた。切り身を塩焼きにしたものだが、脂がよく乗っていて、これが実にうまい
体の色は赤いが、口の中が黒いことから、その名が付いた。一般にはアカムツと呼ばれる。日本海で捕れる高級魚で“白身のトロ”ともいわれている
トロといえばマグロだが、高級なトロが取れるクロマグロが、いつまで日本人の口に入るか、危ぶまれる事態になっている。大西洋まぐろ類保存国際委員会が先日、最大の漁場である東部大西洋と地中海の漁獲量を4割削減することで合意した
それでもまだ不十分として、米国などが国際取引禁止を支持。来年3月のワシントン条約締約国会議で、取引禁止が決まる可能性が出てきた。この海域のクロマグロのほとんどは日本向けという。大きな打撃を受けることは間違いない
ただ、その原因を作ったのも日本である。日本市場での利益を当て込んだ違法な乱獲が後を絶たず、それが資源の急激な減少を招いた。クロマグロだけではない。絶滅の危機にあるホッキョクグマの毛皮やはく製も、日本が世界最大の輸入国になっている
日本海で捕れるノドグロも、たまに食べるからうまいのであって、しょっちゅう食べれば飽きるだろう。着たい放題・食べたい放題の大量消費を見直さなければ、そのうち世界から総スカンを食いかねない。
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