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鳴潮
8月22日付
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 インド北部、ヒマラヤ山脈の北西端にあるラダックは、チベット仏教が盛んな地。穏やかであることが美徳とされる。だから、この地で「ショチャン(怒りん坊)」と呼ばれることは、最大の屈辱だ。ラダック語、話者数は11万7千人

 フィリピン・ルソン島のボントック語で「おじいさん」は「アムアアムアマー」。アマが父を指すから、「父の父ー」といったところ。話者は4万人。アフリカ・ナミビアなどの20万人が使うヘレロ語で「ヴェヴァラサナ」といえば「分かり合える」。本来は「尊敬し合う」の意

 世界には約7000の言語があるという。グローバル化の波に洗われて、消滅の危機にある少数言語から一語ずつ拾った絵本「なくなりそうな世界のことば」(創元社)が面白い。ふふっとなったり、考えさせられたり

 パプア・ニューギニア、ドム語の話者は1万6千人。「グイカ(風のことば)」というしゃれた言い方がある。何かと思えば、電話で話すことだそうだ

 問題ありとされながら、翻訳する努力を惜しみ、カタカナが氾濫する一方のわが国である。カタカナの物や事、いっそ捨ててしまえば、落ち着いた暮らしができるかもしれない

 「イヨマンテ(熊祭り)」はアイヌ語。話者は今や5人ほどだそうだ。本当に大切な物や事、大切に扱ってきたといえるかどうか。

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