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10月18日(水曜日)
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鳴潮
8月25日付
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 スペイン北東部バルセロナのサグラダ・ファミリア(聖家族)教会は建築家ガウディの代表作だ。独創性あふれる不思議なフォルムは人を引き付けてやまない
 
 教会は1882年に着工されたが、内戦や資金不足から建築が遅れていた。寄付や労力の提供など人々の善意に支えられて、ようやく完成が見通せるようになった
 
 その教会で連続テロの追悼ミサが行われた。「この数日間でとても多くの涙が流れた」という司祭の言葉は、私たちの思いと重なる。バルセロナの繁華街の歩道に車が突入したテロでは、130人以上が死傷した。子どもをかばって亡くなった父親の無念はいかばかりか
 
 驚いたのは、百年以上も丹精込めて造られてきた教会が、爆弾テロの標的だったことだ。祈りの場を爆破するのは悪魔の所業である
 
 ドイツ・ドレスデンのフラウエン(聖母)教会は、第2次世界大戦で連合軍の空爆を受けて破壊された。戦禍の象徴として残されたがれきの山が復元されたのは2005年のこと。約15万個の破片を組み合わせる難作業の果てだった。善意の寄付が愚かな破壊行為の尻ぬぐいをした
 
 今回のテロのグループはイスラム過激思想に染まっていた疑いが強い。過ちを繰り返せという教えは、どの宗教にもないだろう。平和を求める真のイスラム教徒の声が聞こえなかったか。

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