徳島新聞Web

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鳴潮
8月27日付
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 命には、たくさんの言葉と思いが宿っている。将来であり、希望であり、夢である。家族の愛であり、願いである。これまでの、そしてこれからの出会いも

 それを一瞬にして失わせるのが、突然の死だ。誰もが限りある命を生きていると分かってはいても、予期せず、愛する人の命が消えることを、受け入れられる人はいまい

 鳴門市大津町大幸の徳島自動車道下り車線で、故障のため路肩に停車していたマイクロバスに、大型トラックが追突した。逮捕されたトラックの運転手は「前をよく見ていなかった」と供述しているが、原因を解明してほしい。2人の命が奪われた

 新聞を持つ手が震えた。15歳、高校1年生である。この秋には、来年は、卒業したら、と道は続いていただろう。おとといの午後5時ごろまで、私たちと同じ時間を生きていたのに、どうして。車外に出ていたバスの運転手は30歳。真面目で優秀、子煩悩だったという

 震えが止まらない。なぜ、事故は起きたのか。命を救うすべはなかったのか。浮かんではむなしく消える言葉を繰り返しつつ、顔写真の向こうに広がっていたはずの人生を想像した

 命には伴走者がいる。名を呼び合う家族、友人、先生、同僚である。たった一つの尊い命だ。どのドライバーも、たくさんの命が託されていることを忘れてはならない。

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