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鳴潮
8月31日付
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 青森の中学2年生が昨年、2学期の始業式の翌日、自ら命を絶った。原因はいじめ。父親の葛西剛さんは訴える。「いなくなっていい人なんていない。生きているだけで価値があるんです」

 あすから新学期という学校も多かろう。内閣府の調査では、18歳以下の自殺者数は、1年のうちで9月1日前後が突出している

 長期休暇の明けるか明けないころは、気持ちが沈みやすくなる。「嫌だなあ、行きたくないなあ」。誰しも覚えがあるだろう。子どもたちは今、そんな気分の中にいる

 葛西さんの娘りまさんが、亡くなる3カ月前につづった、「幸せ」と題した詩の中にある。「いつもの生活が一番幸せ」。揺れる心を静め、いつもの日々に戻るまで、手助けの必要な子が少なくない

 学校は大事な場所だけど、「安全で安心できる場所じゃなければ意味がありません」。「不登校新聞」の記者小熊広宣さんが、本紙「阿波っ子タイムズ」に書いていた。りまさんのような激しい苦しみの渦中にいるなら、本当につらいのなら、逃げても構わない。学校に命を懸けることはない

 悩んでいる子どもたちへ-。周囲に相談しにくければ、24時間子供SOSダイヤル<電0120(078)310>、いのちの希望<電088(623)0444>など、窓口はいくつもある。何があっても生きろ。

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