徳島新聞Web

10月24日(火曜日)
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鳴潮
9月1日付
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 タイヤの痕か、二筋の黒い線が続いている。取り換えられたガードレールが、日差しにきらめいていた。通り過ぎざま、かすかにオイルのにおいがした。鳴門市大津町の徳島自動車道で16人が死傷した事故から、きょうで1週間になる
 
 マイクロバスが転落した斜面にある、細いパイプでできた白い柵は、ゆがんだままだった。それもやがて修理され、元の通りになろう。でも、15歳の女子高生と30歳の運転手、もう帰らない人が2人
 
 9月、新学期。暑い夏が過ぎて、人が再び動きだす時季。家庭で、学校や職場で、いるはずの人がいない悲しみは、なおさら募るばかりだろう。二度とあってはならない悲劇である。会社の安全管理の在り方を含め、原因の徹底究明が急がれる
 
 追突した大型トラックのドライバーは、前をよく見ていなかったという。プロとしてあるまじき行為だ。ただ、事故を起こそうとアクセルを踏んでいたわけでもあるまい
 
 交通事故の怖さはここにある。悪意はなくとも、ふとしたきっかけで大惨事の当事者になってしまう。プロであろうがなかろうが、車を運転する者全てにつきまとうリスクである。つまりは人ごとでない
 
 犠牲者の多さから「交通戦争」と呼ばれた時代があった。近年、減ってはきたものの、いまだに日々、戦争は継続中と考えておいた方がいい。

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