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10月24日(火曜日)
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鳴潮
9月4日付
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 これが戦時中と思えば、常識外れの行動にも説明がつく。日本の大戦末期を想起してみればいい。1950年に始まった朝鮮戦争は、いまだに休戦中で、平和条約は結ばれていない
 
 北朝鮮が6回目の核実験を強行した。これも北の独裁者の、戦時の合理的な判断なのだろう。「水爆」成功の高揚感に浸っているのかもしれないが、戦時の判断は必ずしも合理的とはいえない。多大の犠牲を払った私たちは、その行き着く先を知っている
 
 生き残りの方策と信じている核兵器やミサイルの開発こそ、自ら国を危うくしている。少なくとも、私たちと価値観を同じくする国はそう考える。国際社会は大量破壊兵器の拡散を認めない。国連決議にも明白に違反する今回の核実験は、断じて容認できない
 
 宿敵の米国に振り向いてもらいたいのなら、もう潮時である。失礼ながら、核やミサイルにうつつを抜かしていられるほどの国情でもないだろう
 
 平和への挑戦は、決して得策ではない。圧力も当然に強まろう。石油も経済制裁の対象に上ってきている。北風はきつくなるばかりだが、童話とは違って、核のマントを脱がなければ、太陽の光が差すことはないのである
 
 制裁に後ろ向きだった中国やロシアも巻き込んで、北朝鮮を封じ込めることができるかどうか。日本の外交力もまた試されている。

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