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鳴潮
9月9日付
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 過去最高、記録的という言葉を何度聞いたことか。この夏、豪雨や台風被害に見舞われた日本列島である

 超大国の米国は気象でも桁が違うようだ。先月末、米南部を襲った大型ハリケーン「ハービー」は東京都の約半分に匹敵する地域を水に浸し、10万棟以上の家屋を壊した。家を追われた人は約100万人に上る

 ハリケーンとしては史上最多の降水量で、専門家からは地球温暖化との関連を指摘する声が上がっている。マサチューセッツ工科大の教授は、温暖化がハリケーンの降雨を促し、洪水のリスクを高めるのは「世界の共通認識だ」と言う

 そこで姿勢が問われるのが、温暖化防止の枠組み「パリ協定」からの離脱を表明したトランプ米大統領である。世界第2位の温室効果ガス排出国が抜ける影響は計り知れない

 温暖化の怖さはいまさら言うまでもないだろう。経済を重視するトランプ氏は、ハービーによる被害総額が最大で20兆円に達するとの数字をどう受け止めるのか。東日本大震災の5年間の復興予算が計26兆円だったことを考えると、その大きさが分かる

 県内でも、この10年で猛烈な雨が降った日が以前の4倍に増えるなど、異常が普通になりつつある。米国にはまた大型ハリケーンが迫っている。「過去最悪」の大統領になる前に、トランプ氏は考えを改めてほしい。

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