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鳴潮
9月12日付
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 いいか悪いか、と問われれば、良くはない、と答える。それでも、ここ数年の不倫たたきには、いささか辟易(へきえき)している。それほどの「大罪」なら、いっそのこと不倫防止法でも作ればどうか
 
 そんな愚かな、と笑う向きもあろう。だが事実として戦後すぐの1947年まで、刑法に存在していたのである。「姦通(かんつう)罪」である。不貞を働いた妻を裁く法律だった
 
 選択的夫婦別姓導入の議論もある男女平等の現代だ。ちょっと手を入れて、夫の裏切りも問うようにすればいい。「伝統的な家族観」の防衛に、大いに役立つかもしれない
 
 聖書に書いてある。<だれでも情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫(かんいん)をしたのである>。罪は、実行前から始まっている。倫理を問うのなら、共謀罪よろしく心の中まで裁くべきだ
 
 そんな法律が実現するはずがない。しかし、そうそう安心していられる状況か。確かに目に余る例もあるけれど、現に法がなくても「人民裁判」で有罪判決が連発されている
 
 芸能人と一緒にはできないが、つまらないことでは変わらない。山尾志桜里元政調会長が疑惑を否定しつつ、責任をとって民進党を去った。つまらないとは何事か、とお怒りの方もおられよう。その通りで不倫は褒められたものではない。けれども、国の一大事のように騒ぐ話とも思えない。

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