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鳴潮
9月17日付
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 スーパーに並ぶサンマがやけに細い。秋刀魚と書く。けれども、こんな刀で立ち合えば、すぐに折れそうな心細さだ。今年もサンマの魚影は薄いらしい
 
 10年ほど前は30万トン前後で世界一だった漁獲量は昨年、11万トンにまで落ち込んだ。スダチが活躍する東京は「目黒のさんま祭り」に新鮮な魚を提供している岩手県宮古市も、このところ不振続きで、代わりに北海道産を用意した
 
 政府は、漁獲量を急増させている台湾や中国の乱獲が不漁の一因とみている。日本の排他的経済水域の、さらに先の公海に大型船を繰り出し、サンマの回遊ルートを押さえて、ごっそり持って行ってしまう
 
 近海中心の日本の漁船ではとても太刀打ちできない、といえば分かりやすい図式とはなるが、実際は地球温暖化による海流の変化や、相次ぐ台風で出漁できなかったことも影響している
 
 そもそも日本が取り過ぎたから、との主張もある。「サンマはおいしい」が既にアジアの標準となった以上、ジャパンファーストとはいかない。妥協すべきは妥協し、引き続き資源量の国際管理の方策を探っていかないと、いずれサンマも危機的な状況に陥る恐れがある
 
 アジアの食欲は旺盛だ。魚介類の消費増大は和食人気のたまものとあれば、スダチや上勝のつまもの「彩(いろどり)」の出番も多かろう。もののついでに考えた。

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