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10月19日(木曜日)
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鳴潮
9月20日付
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 「3カ月前にお話をいただき、外に漏れないよう内々に準備を進めてまいりました」。埼玉県日高市にある高麗(こま)神社の神職はようやく迎える「その日」に感慨深げだ。きょう天皇皇后両陛下が訪れ、参拝される
 
 両陛下のご希望に沿って訪問先を決める私的旅行だという。宮内庁からの知らせに神社側は驚き、喜んだ。両陛下が散策する小さな盆地は、高麗の地名があふれ、その由来は古代朝鮮からの渡来伝説に彩られている
 
 668年、半島北部から中国東北部にあった大国高句麗(こうくり)は、唐と新羅(しらぎ)の挟み撃ちで滅亡。日本に逃れた難民は、やがて朝廷の命でこの地に寄り集まった
 
 総勢1799人。若光(じゃっこう)という王族の下、716年に高麗郡を建て、原野を開拓した。史書・続日本紀(しょくにほんぎ)にも記述があるという。現宮司の高麗文康(こまふみやす)氏は、祭神の若光を祖に60代目と伝えられる
 
 なぜ、陛下は当地を選ばれたのか。現代の世界情勢と軽々に結びつけるべきではないが、かつての「ゆかり発言」を思い浮かべた人はいるだろう
 
 「私自身としては、桓武(かんむ)天皇の生母が百済(くだら)の武寧(ぶねい)王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」。サッカーの日韓ワールドカップ開催を控えた2001年の記者会見で語った。朝鮮半島との長い交流史に深く関心を寄せておられるのは間違いない。

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