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鳴潮
9月23日付
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 伝統技法で作った「すくも」こそが「阿波藍」というのが、藍師の共通認識だそうだ。となれば、これは由々しい事態である。県内で出回っている藍製品のうち、すくもを使った本藍染は1%しかないらしい。本紙18日付朝刊で読んだ

 土産物店に並ぶ藍製品の表示も「阿波の藍染」「本藍」「日本製」「藍型染」とさまざまある。本藍染と信じて、うっかり外国製の藍染を購入する例もあると聞く

 ありがたく頂戴した土産が、そこで作ってなかったというのはままある。以前、中米を旅行した知り合いからもらった、カリブ海の地図を描いた鍋敷きの裏には、メード・イン・チャイナと記されていた

 それから気になり、遠出のたびに空港の土産物店で、手にとっては裏返して見る。キーホルダーなどはアジアの国の名が刻まれていることが多い。それで買わないか、といえばそうでもない。値段が手頃だからだ

 分かった上なので腹も立たないが、知らないで購入した人はどうか。「阿波藍」の場合も、家に帰ってあぜんとした人がいるはずだ

 いい藍染は値が張る。雰囲気さえあればいい、という人も大勢いる。問題は、それとこれとをきちんと区別できるようにすることだ。東京五輪に向けてPRするのなら、世界が相手である。まず足元を固めたい。「阿波藍」製品の表示を急ぎ見直すべきだろう。

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