徳島新聞Web

10月21日(土曜日)
2 2
21日(土)
22日(日)
鳴潮
9月24日付
このエントリーをはてなブックマークに追加

 ローマ皇帝テオドシウスがキリスト教を国教に定めたのは392年。支配下のギリシアで開かれていた神ゼウスにささげる祭典、古代オリンピックも、翌年の293回大会を最後に禁止した

 異教弾圧のあおりを受けての幕引きとはいえ、1200年近く続いた大会は、いつのころからか宗教色が薄れ、腐敗、堕落が相当進んでいたらしい

 参加各都市は勝利にこだわり、有望選手の引き抜きに始まって、対戦相手や審判の買収と手段を選ばなかった。素っ裸で争うのが常だった古代オリンピック選手も、実際は目に見えない金の衣をまとっていたのである。スポーツとお金のがっかりする歴史だ

 さて近代五輪である。32回東京大会後の夏季大会は、2024年がパリ、28年はロサンゼルスと決まった。招致都市の撤退が相次ぐ中、国際オリンピック委員会(IOC)は、2大会同時決定という異例の措置で危機を先送りした

 総経費が4兆円を超えたソチ冬季大会後、五輪離れは加速している。とにかく、お金がかかり過ぎる。「コンパクト」だったはずの東京も、開催経費は1兆3850億円に上る

 大国、大都市でなければ開けない。こんな五輪はやはりおかしい。金の衣を少しずつでも脱いでいかないと、そう遠くないうちに、「4年たったらまた会いましょ」といかなくなる日が来る。

メニュー
 徳島ヴォルティス        高校野球
 社説        鳴潮           号外       地震
 ニュースリリース           不審者
 人事       訃報